近代大正ロマンの風情
名のある旅館が連なる中 尖んがった最上階が見えた
あれが今日泊まる能登屋旅館だ
とても味のある立派な建物 写真を撮らずにはいられない
ロビーの右手には今風なカフェの様な一角があり 夜呑むのにはいい雰囲気だ
正面には赤い小さなアーチ型の橋があり 水は流れていないが昔はあったのかな?
弟達はチェックイン済みで我々は2階に通された
まずビックリしたのがエレベーターがあったこと 重要文化財指定なのに?
本館が3階部屋までだったはずなのに4階まであり
その階は別館の部屋と宴会場と大浴場が完備されていた
2階は姫百合の部屋に入る お〜っ
古いテイストの中に新しい作りになっている12帖和室
扉や柱など障子建具は黒っぽい茶色で
外部窓は木製に単パンガラスでネジ式の鍵が懐かしく
下の格子付き窓も結晶柄の入ったすりガラスに趣きがある
探そうと思ってもなかなか無いだろうな
縁側にある洗面所はお洒落だ 木のコップに入ったカエデが抜群に印象深くする
そこの照明は白いガラス基調に青いラインの入った16面体くらいの筒状の物 大正を感じる
24インチの液晶テレビに
むかしお袋が持っていた縦長の1枚鏡台に着物生地でカバーされていたり
腰壁のあるキレイなトイレ パーフェクトだ
テーブルには期待した通りの饅頭があり
古代米の餡で包んだずんだ餡が すげぇー旨いから買いに行かなくては
2階から町並みを眺めながら浸りたい反面
もっとビューポイントを写真に収めたい衝動にかられた
部屋を出るとお袋が弟夫婦の部屋を見に来ていた
やっと合流したや否や部屋見せてと言うので案内すると 広くて明るいと言う
弟夫婦は10帖間だが縦長の部屋で窓が少ない分暗めで同じ2階なのだが
中央階段ローカ室が跳ね出したかげの部屋なので町並みが見えにくい
3階の親父達の部屋は7,5帖間で弟達の真上の挙句に
益々暗さ倍増 窓下に屋根があるので殆ど見えやしない
だけど部屋の雰囲気や仕上がりは一緒なので 人の賑やかさや川の騒音から離れ静かに過ごしたい人向きかな?
でも折角の御祝いの席なので両親に町並みの見える広い部屋を使ってもらい
7,5帖に我々4人が無理矢理3人部屋に布団を敷いて
寝ればよかったかなと今更ながら思うのであった