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ほっつき横丁.com/登山編

ナウシカヶ原

風に乗って硫黄の匂いが感じた
栗駒山の懐に荒々しい谷が見える あれがさっき渡った新湯沢の上流
たぶんアノ辺りからでも匂いが運ばれてくるのだろう
また大きな岩が出現 今までと違い穴だらけ
ここが火山だって事を思い出した
その溶岩石には 蛍光色の鮮やかな苔のようなものがへばり付いている
何だろう 水分が奪われてカラッカラでもきれいな色をしている

遠くにこちらのコースと中央コースの合流地点が見えてきた
まだまだ先だけど 全然苦にならない
この先はだんだんと下りが続いてゆく 折角登ったのにもったいないな
そして視界が悪く また生い茂った中へ入り込んでいった
突然湿地帯? ぬかるんだ泥の道でちょっとの迂回道もなく
仕方なく靴半分近くまで汚しながら進んでいった
向えから来たご夫婦はがっかりしながら通って行きましたが
この東栗駒コースを下山に選んだのは失敗 もっと凄い事が待っているんですけど・・・
間もなく 遠くに見えていた草紅葉のエリアに入ってきた
ロープが張ってあり 「大崩落の為 立ち入り禁止」の看板 この先が裏掛コース
大崩落ってどんだけなんだと間近で見てみたい気もあるが もちろん止めておく
ちょっと草茂みの広い場所があった たぶんトイレポイントはここしかないな
すり足で進み靴の泥を取り除いて
すかさず用を足すが かみさんは遠慮がちで大丈夫とのこと
ここまでで2時間半かかった
地図のガイドではもう登頂している頃だが まぁゆっくりのんびりでいい
辺り一面は草紅葉の1本道 かみさんがナウシカだねって言い出す
確かに 風の谷のナウシカの終盤にオオムの触角で出来た黄金の道を歩くシーンがある
風になびく草紅葉はまさにそんな感じだ
「ラ〜ンラッラララッラッラ〜ン」とフレーズを口にすると つっこみなく寂しい
山の上に見える草紅葉は深い色と艶があり
コブの地面になびいているので ラクダのように見えたりもした

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