73才だというお爺さん
また登り始めると結構キツい
細い丸太で階段が作られているが
1ステップごとの高さが高いので進むのに下半身が張り出す
とうとうトレッキングポールの出番だ
しかし息が上がり立ち止まる回数がやたら多くなる
でも休んだだけ進み出しだけは軽やかだ
凍らせたポカリスエットと冷やしたお茶を500mlずつ持って来たが
無くなるのを恐れてなかなか飲めない
トレイルミックスも用意したが塩分の利いたナッツは更に喉を乾かす
足場が時折悪路になる こんなに暑いのに乾かないのかと思っていたが
よく見ると水芭蕉の花咲終わりが見られた 沢が通っている様だ
iphoneに入れといたDIY GPSで栗駒山の地図を表示してみるとゼッタ沢と書いてある
凹んだ水溜りに手を浸けると結構冷たく 火照った顔や腕 足などを休息だ
すぐ先にゼッタ沢が現れた
この上に地獄谷があるせいか流れる水は若干白く濁り火山活動を思わせる
また手を浸け嗅ぐとなんとなく鉄分臭い感じがした
荒々しい岩肌の地獄谷
遠くの何処かでホトトギスが鳴き 雲一つない青い空に飛行機が落書きをしていった
やっと3人が追い抜かして行った 他にも登山者がいたと安心する
地獄谷の上を通り過ぎる時下から
吹き上がる風に乗ってかなり高濃度のガスを吸ってしまった
今がチャンスだ 屁をコク…
昭和湖が見えた コレが見たかったんだよね AM8:00到着
濃い乳白緑の湖 異様な感じだ
沸々と湧き出ているがロープが張って降りられないので温度が分からない
勿論 国定公園だしロープ内のトレイル以外は踏み込みさえ厳禁だ
本当はあの緑の絨毯に寝転んで見たいんだけどね…
だいぶ汗も掻いたがトイレがあったのでとりあえず用を足そう
まだ新しいキレイな木製のトイレで募金箱は無かった
休憩していると73才だというお爺さんが登って話し掛けてきた
残念でしょ〜昭和湖 というので何がと聞くと 以前はキレイなコバルトブルーだったのに…
確かに写真で見た事のある昭和湖は空と同じブルーだったが
日によって変わるものだろうと気にもしないでいたが違う様だ
2008年の宮城県北部地震後に地獄谷のガスが昭和湖でもする様になり
それから湖の色が変わってしまったのだとか
55年見届けたのに残念だと言う
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