ドットのベール
田沢湖周辺は以外に道路は空いている
玉川ダムのきれいなコバルトブルーに
うぁ〜 すげえキレイと言っても
全員寝てるさみしさ…
玉川温泉に到着
散策路を歩こうと駐車場に入れる
料金100円だって…
ある意味タダでも良かったのでは?
散策路よりも 先ずはお土産屋に立ち寄る我が家
つうかトイレに行った隙を見計らいお袋見参
燻製玉子と稲庭うどんを買って取り置き
だから後でいいじゃん 沢山あんのに…
あっ ババヘラアイスが量産せれている
見た目も味も 多分違うのだろうけど
リアルに目の前でヘラ使いを鑑賞しながら
レインボーな味の違和感を感じたいものである
すぐ目の前にデカい湯屋が構えている
その脇には川が流れ宿棟と湯の花採取場が風情を感じる
確か以前に立ち寄り湯に訪れたのは14,5年前
辺りがどう変わったのかは忘れたが
泉質濃度を分けた湯船だった事はハッキリと覚えていた
辺り一面は湯煙で山肌が見えない
湯の花採取場の湯上は地面から湧き上がる温泉
今にも間欠泉のように噴き上がり火傷しそうな怖ささえある
周りの岩場や散策路にござを敷いて寝ている人も
寒い中たくさんいた
湯煙と違ったなかなか消えないグレーの煙
噴気孔から出ているガスだ
テント小屋が見えて来た
中にはござが敷かれ多勢が横になっているのが見えると
観光で訪れた我々は 近寄り難いものがある
手前に木枠の朽ちた湯船があった
以前はここで湯治してた人もいたが
観光客の目の前で全裸ですからね〜
止めた経緯は分からないけど…
1番奥の方に後生掛温泉方面の立て看板があった
コレだ!! ここがスタート地点
八幡平の縦走コースのひとつ
玉川温泉から時計回りで乳頭温泉までの4日間を歩く
来年これるかな〜 あ〜 妄想妄想
ここから先は戻りながら地獄谷
無数の噴気孔口に硫黄が付着し
ガスが シュゴーと音をなしている
風向きによってはガスの中を歩く事になり
ガスの粒子が見えるかのように視界がドットのベールに包まれた
苦味で鼻と喉が辛い
確かにガスは硫化水素だから体には毒だ
ここで横になっている方達はずっと吸っている訳だから
逆に具合が悪くならないのかと心配さえする
地熱で温かいのかと思い地面を触って見ても冷たい
やっぱりこの地は放射線を浴びに来ているんであって
温泉でもなく ガス吸引でもなく オンドルでもなく
希望の地であるという事です
ある本に 玉川温泉散策路一帯の放射線量を測ったのを見た記憶がある
空気中濃度は1.0μSv/h(マイクロシーベルト)前後
人が出入り出来る地面の場所によっては7.0μSv/h以上の所もある
μSv/h(マイクロシーベルト)は
1時間に人体に受ける放射線量の数値
例えば レントゲン撮影が50μSv/hだとして
7.0μSv/hの地面に横になったとすれば
約7時間でレントゲン撮影で受ける被曝量になる
その場所の岩盤には強い北投石があるのでしょう
国道沿いの駐車場スペースに寝泊まりしながらの放射線治療
この地にいる人の 心の格差が見え隠れしています
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